草の根レベルでの日中間の交流を深めるため、北京マラソンで日中友好を訴える活動を、日中国交正常化40周年記念行事として日本外務省に申請し、公式ロゴマークの使用許可をいただました。公式ロゴマークの入ったTシャツを今後のマラソンイベントなどで着用し市民レベルで日中友好を訴えます。
東日本大震災で日本が経験した地震、津波、放射能漏れに関する情報や教訓を客観的に伝えて共有するため、そして、地震を経験することが少ない中国のネットユーザーに自然災害がもたらす被害の実情や復興への歩みなどを伝えるため、また、日中間の交流をより盛んにする土壌を育てるため・・・このような構想のもと、ある日本人が2012年4月にマイクロブログ(http://www.weibo.com/u/2676020241)を開設しました。このマイクロブログ上で、日本の生の報道内容を伝えることにより、日本国内の偽りのない情報を様々な角度から中国のネットユーザーに伝えようとしています。
北京大来はこのマイクロブログの更新作業の効率化を図るために、報道内容の中国語への翻訳を担当するなど、積極的に本活動に参加しています。
ここ数年、通訳市場が拡大し続ける一方で優秀な通訳者が不足し、通訳者、特に同時通訳者への需要は大きいものの、通訳者とその仕事についての理解は十分とは言えません。
「もって生まれた才能」「小さい頃からの海外経験」がなければ優秀な通訳者になれないと思われがちですが、実は一流の通訳者になるには、日々の努力、通訳技術の向上のための訓練が重要です。ベテラン通訳者の経験談などを通じて、ご参加の皆様に通訳者とその仕事への理解を深めていただき、人材育成、業界の発展に寄与できることを期待しセミナーを開催しました。
第一部では、ベテラン会議通訳者の蔡院森氏に「訳海無涯勤作舟 溝通無限巧搭橋」というタイトルで、通訳者としてのキャリアや、現場経験を通じて学んだことなどを講演して頂きました。また神戸松蔭女子学院大学文学部の古川典代准教授は「日本における中国語通訳の現況」をテーマに、分野別、雇用形態、通訳の形態という観点から通訳を分類した後、通訳トレーニングの方法および日本における通訳者養成機関の現況について講演してくださいました。そして弊社代表取締役社長の万紅は通訳エージェントの立場から、「中国の通訳市場の現状と展望」について紹介しました。
続く第2部では、同じくベテラン会議通訳者の周慧良氏、北京外国語大学日本語学科の徐滔准教授にも加わって頂き、「通訳者の役割とキャリア」と題したパネルディスカッションを行いました。第3部では参加者からの質問に答える形で、日中通訳の第一線で活躍する5人に、自身の経験を語っていただきました。当日の司会は、中国国際放送局(CRI)の日本語部アナウンサーで会議通訳者としても活躍する王小燕さんに担当して頂きました。
また今回は、参加者に実際に同時通訳に触れてもらうため、会場にブースを設置して同時通訳サービスも提供しました。弊社の通訳者養成コースに通って実力を伸ばした鄭霊芝、朱宏瑋、曹佳俊の3名がボランティアとしてこの日の同時通訳を担当し、参加者からも高く評価されました。