日中同時通訳者・蔡院森先生による北京大来通訳集中講座が開講

   2016年7月17日日曜日、北京大来通訳集中講座が行われた。今回の特別集中講座には日中通訳業界のトップ通訳者である蔡院森先生をお招き、通訳者を目指している受講生に直接指導を行っていただいた。

  蔡先生は最新の時事単語の訳し方などをはじめ、同時通訳の現場でしか得られない経験や心得を受講生に伝授していただきました。また、蔡先生は受講生に実践的な逐次通訳の練習をさせる中から、長年に渡って培ってきた現場の経験をもとに、受講生一人一人の抱えている問題点を見つけ出し、的確にそして丁寧にアドバイスをしていました。逐次通訳を行うときの声の大きさや話すスピード、ノートティキングの要点など様々なアドバイスの中から、ベテラン通訳者としての謙虚さや誠実さが垣間見えました。

   蔡先生はまた、「台上一分钟、台下十年功」と語り、日々の努力の積み重ねの大切さを強調されていました。「一人前の通訳者になるには、しっかりとした通訳スキルを身につけなければいけない。普段の生活の中で、単語の蓄積や新しい知識を学び蓄える習慣を身につけることが必要だ」という話もされました。最後に、蔡先生は文学作品の名作を読み、文学的な素養を培うことを受講生に勧められました。

   1回目の講座終了後、受講生からは「勉強になった」「素晴らしい講義だった」という声が多く聞かれました。受講生の方は、集中講座を通じて、トップ通訳者の実力と魅力を身をもって感じ取れただけではなく、通訳に対する認識もより一層深められ、努力すべき方向性や目標もより明らかになったことと思います。 

 

 

 




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